みなさんは14歳の夏、何をしてたかニャ?
14歳と言えば中学2年生・・・
ん~、漠然としてて特に思い出せニャい。
当時の担任の先生は誰だったっけ・・・あっ、先生に迷惑をかけた記憶が!
でも、この主人公(結局名前が何だったか正直言って思い出せニャい=^_^;=)の様な経験は、無い。
14歳と言えばドイツではキリスト教の儀式があるんだ。プロテスタントは「die Konfirmation」、カトリックは「die Firmung」と言って、14歳の子がこれからキリスト教徒として生きる決心をする儀式。日本語では「堅信」って言うんだ。
儀式では教会に親族が集まり食事をしてプレゼントやお金をもらうんだ。
ドイツの成人年齢は18歳だからまだ大人ではないけど、子どもから大人へ「脱皮」するみたいな感じ?
14歳って何か不安定なポジションですニャ・・・=^_^;=
ヴォルフガング・ヘルンドルフさん作、木本栄さん訳の『Tschick14歳、ぼくらの疾走』(小峰書店)を読んだ率直な感想は、
「だから?」
この「Tschick・・・」はドイツで今流行ってるヤングアダルト小説だそうで、 マライさん(@marei_de_pon)は、ヤングジャーマニーに好評連載中の「マライ・de・ミステリ24」でこの本を大絶賛。
読み始める前にマライさんのこのコラムを読んでワクワクしながら読み進んだけど、なかなか感動の波が来ない・・・
結構なことをシデカシテルにもかかわらず、読んだボクにはまさに「小説の中の出来事」で片付けられてイマイチ実感というか共感が沸かない。やっぱりボクがきまぐれネコだから?!
日本語版だけが美しいミヒャエル・ゾーヴァさんの表紙がついて(汚さないように外して持ち歩いてました=^_^;=)、今見ると「なるほどこの場面か♪」と内容を思い出させてくれる。(まさか「ゴミ山」の場面は表紙にならないだろう・・・)
ヴォルフガング・ヘルンドルフさん作、木本栄さん訳のドイツヤングアダルト小説『14歳、ぼくらの疾走 Tschik』(小峰書店)を読書中♪日本語版限定のミヒャエル・ソーヴァさんの表紙は汚したくニャいから外して持ち歩いてるニャう=^_^= pic.twitter.com/TmgcRpRBA6
— miau!(ドイツ大使館居候ネコ) (@neko_blog) 2014, 1月 22
どちらかというと本文より衝撃的だったのが、翻訳をした木本さんのあとがき。
2010年の2月にヘルンドルフさんは脳腫瘍が見つかり、闘病しながら執筆活動を続けていたんだけど次第に思い通りにいかなくなり、終に自ら命を絶ってしまった・・・(2013年8月26日)
大成功を収めた「Tschick・・・」が発表されたのが2010年の秋だから、仕上げは病魔と闘いながらだったんだ。
木本さんは日本語版の翻訳をしている最中にこの訃報に接し、存命中に日本語版を届けたかったと残念な思いを吐露している。
夏が終わり、学年が上がり、ふたたび生活のサイクルが動き始めたマイク(やっと主人公の名前を思い出した!)。そのマイクは種が発芽する前のはちきれそうな緊張と、これからまた新しい何かに直面していかなければならない若さ故の「不安」を感じてる。そして夏の終わりに48歳という若さで命を絶った作者ヘルンドルフさんも闘病からくる「不安」を抱いていたに違いない。将来に対する2種類の「不安」は、片や「希望」へと変わっていき、片や「絶望」と変わっていく・・・
ボクにとって、とても短い出会いと別れ。
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