ヴォルフラム・フライシュハウアーさん作、北川和代さん訳『TORSO 消滅した国の刑事』読了。
今回のドイツミステリも終わりに近づくにつれ緊張が高まり、場面が入れ替わりながら話が展開。そのスピード感に加え、色々なことが次第に結びついていく度に疑問が生じ、その疑問が「何で〜!」と少々突飛に感じられ読者的に「不満」に変わる直前に、予想外の方法で解決されていき、息が抜けない感じでとてもスリリング・・・(ネタバレするから具体的に書けニャい・・・)
なかなか頭を整理するのが大変だったニャ=^_^;=
タイトルの「消滅した国」から、この前は映画の『ターミナル』を思い浮かべたことを
ブログに書いたけど、ドイツミステリということから考えると、みなさんも予想した通りそれはやっぱり東独のこと。もちろん話は統一後のドイツが舞台だけど、話の根底には東独のことが強く影響しているんだ。本の表紙で窓から高層ビルを無気力に眺める男は、発展した現在を眺めながら昔(東独)を思い浮かべている。そしてこの前は赤い帯が付いてて気がつかなかったけど、その帯を取るとそこには男の手に拳銃が握られてる・・・
この男は刑事なのかそれとも犯人なのか?!
さぁ、みなさんも読んでみてニャ=^_^=
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