2013年2月7日木曜日

ア〜、メン・・・



朝、部屋の入口がきれいなリボンで飾られてるこの光景を見た時はまだその恐ろしい洗礼が行われることを知る由も無かった・・・



見よ、この哀れなネクタイ達の姿を!



それは今日の午前中に始まったあの恐ろしい「狩り」の獲物。
11時11分を過ぎた頃から大使館内に女性職員の楽しげな声が響き始めたと思った矢先、突然彼女達が片手に鋭利なハサミをかざしながら部屋に入ってくる。モチロンちゃんとノックして笑顔でドアから顔だけをだして「〇〇さん、入っていいですか?」と尋ね、男性職員が「どうぞ!」と言う間も無く、片手に持ったハサミを徐に示しニヤッと笑うのである。哀れ男性職員はその瞬間「あっ、」と驚くがすぐに状況を掴み、そして諦める。何をされるかわかっているから・・・
何とか慈悲を乞おうと試みる職員もいるが、抵抗虚しくネクタイは無残にも切り取られてしまうのである・・・



と、ゆ~ことで今日は「Weiberfastnacht」(女性のためのカーニバルの日)。去年シュタンツェル大使が『大使日記』で「バァさんたちの・・・」って訳してて、そんな言い方したら問題じゃないかって心配したけど、やられる男性側にしてみれば精一杯の抵抗だったのかも=^_^;=



カーニバルは毎年11月11日11時11分に始まり翌年の「灰の水曜日」(イースターの46日前で今年は2月13日)まで続くんだ。そして「灰の水曜日」の6日前(つまり今日)からいわゆるカーニバルの本番が始まり、その初日に女性のためのカーニバル「Weiberfastnacht」(「Weiber」は「(あまり品のよくない)女性」で、「fastnacht」はカーニバルの意味)が行われるんだ。(ぜひ大使館のホームページを見て♪)
この日は女性が男性の象徴のネクタイを切って回る習慣があって、もちろん切った後はホッペにチュッとキスするから切られる男性側は満更でもニャい?!=^_^;=



政務課長さんも、



労働・保健・社会保障課長さんも、



曹長さんも、



日本人の職員さんだって、



もちろん代理大使のヘルツベルク公使も例外無くその「餌食」に・・・



獲物を手に満足そう♪



そして大使館だけじゃなく、ゲーテインスティトゥートの所長さんも敢えなく撃沈した模様・・・


でもベルリン出身のある男性職員さんは「ボクはベルリン人」とドアに「ネクタイ狩り禁止」の張り紙をして予防線♪
あまりベルリンでは盛んじゃないみたい・・・



そしてシュトゥットガルト出身のデットリングさんはみんなにおいしいパンを配ってこの日をお祝い♪



今日配ってたのはジャムが中に入ってる甘くておいしい「ベルリナー」っていう揚げパンだったけど、ホントは中に何も入ってない「Fasnets Küchle」(Fasnetsはカーニバル、Küchleはケーキ)というシュトゥットガルトの特別なパンを食べるんだって。そしてデットリングさんの地域ではネクタイは切らない・・・♪

さぁ、土曜日は大使館のカーニバル本番♪
何だかワクワクしてきたニャ〜=^_^=

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