2013年7月6日土曜日

写真で絵を描く



国立新美術館で始まった「アンドレアス・グルスキー展」(2013年7月3日〜9月16日)を観てきたニャ=^_^=
グルスキーさんはライプツィッヒ生まれの58歳。
会場ではコンパクトカメラで熱心に作品を鑑賞するお客さんの様子を撮ってたニャ=^_^=



グルスキーさんの作品は写真というより絵。ゴミが浮かび油が混じる水面もグルスキーさんの手にかかるとメタリックな絵画の様・・・建物を真正面から捉えた作品は、歪みがなくボケがなく正確に計算されて細かいところまで精緻を極めたコンピューター画像みたい。多くの人が写る作品は、そこにいる人々が動いているはずなのに被写体ボケがなく、人々が完成されたパズルのピースのように作品に埋め込まれている感じ♪
どの作品にも規則正しいリズムと何となく「温かみ」も感じる・・・

作品解説では丹念にデジタル処理をしていることを紹介。その処理のひとつは不要なものを消し去ったりすること・・・でも川面の波の揺れ方にこだわって、根気よくシャッターを切る「アナログ」な部分も紹介。
作品の年代をみると、今の様にデジタル処理がメジャーでは無かった(と思われる)年代のものもあるけど、他の作品と一緒に展示されてても全然違和感を覚えないのが不思議。
そして作品の印刷技術もスゴイ♪どうやってこの巨大な作品を印刷するんだろ〜?思い通りの発色を調整するのもタイヘンだろ〜ニャ〜=^_^;=



「写真」は「真実」を「写す」って書くけど、「真実」を表現するために演出をして独自の世界を作りあげるグルスキーさん。限られた大きさのフレームの中に溢れんばかりの想像を埋め込み表現された世界は、枠を越え無限の広がりのオーラ放つ。目の前の世界が「操作」されてたとしても鑑賞者には何の毒も無く、巨大な作品を前に目を凝らして鑑賞しているうちにグルスキーさんの世界にいつの間にか引き込まれて虜にされてしまう・・・

会場では作品に近づき過ぎるとアラームが鳴りますのでご注意を!=^_^=

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