ブラインドサッカーの国際親善試合、「日本代表対ドイツ代表」の試合を観戦しに埼玉県のフットメッセ大宮に、アウアー公使とホーボルトさんの乗る車に潜り込んで行ってきたニャ=^_^=
ブラインドサッカー、略して「ブラサカ」は通称で、正式には「視覚障害者５人制サッカー」。視覚に障害を持った選手がプレーできるように考案されたサッカーで、フットサルのルールを少し変えて取り入れてるんだ。
ボクにとって今日は初めてのブラサカ観戦。想像を超えるエキサイティングな試合運びにいつの間にか引き込まれちゃった♪
先ずはブラサカについて少し説明すると・・・
このブラサカには視覚障害の程度によって３つのクラスに分けられてて、ちなみに今日の試合に出場する選手はみなさん全盲の方。
試合ではゴールキーパー以外の選手はボールを視覚的に捉えることができないので、鈴が入ったボールを使い、音でボールの位置を判断。
目の見えない選手同士がぶつかりあったり、転倒した時のために頭を保護するヘッドギアを装着して試合に臨むんだ。
そしてフットサルやサッカーと違うのが、コーラーと呼ばれるメンバーの存在。
ボールの位置や相手選手の情報を相手ゴールキーパーの後ろに立って選手に指示。
「ボールは８メートルの位置」とか
「相手がゴール前に２人いる」とか・・・
４人の選手とコーラーの息の合ったプレーが勝敗を左右。だから試合中は鳴り物や声援は控えなくてはいけないんだ。ということで試合中は「し〜ん」と静かかと言えば、そ〜ではニャい。コーラーの声は敵、味方ともに試合中ずっと響きっぱなしだし、キーパーも声を出すし・・・=^_^;=
今回の試合は「さいたま市ノーマライゼーションカップ」として、さいたま市が掲げるノーマライゼーションの理念の推進とスポーツ振興のために開催。（さいたま市ホームページ ⇒ http://www.city.saitama.jp/004/001/002/005/kita/p034743.html）
「ノーマライゼーションのまち さいたま」を掲げるさいたま市の目標と合致した素晴らしいイベントですニャ=^_^=
アウアー公使と清水さいたま市長。
試合前のセレモニーではアウアー公使がごあいさつ。
スタンドには多くの熱心な日本代表サポーターの姿に混じって、「貴重」なドイツサポーターの姿も！
気持ちいい青空とは対照的に強風が吹き荒れる会場は波乱の予感？！
４人のフィールドプレーヤーはボールの音とコーラーの指示などに実に見事に反応。まるでボールが見えてるのでは無いかと思う程・・・今日はものすごい強風の中での試合で、ボールの転がる音なんか観戦してて全然聞こえないのに、選手のみなさんが何度も的確に反応してるのにはホント驚いたニャ=^_^=
キーパーは選手がボールを取りやすい様に、音をうまく出す様に壁などを使って投げ入れ、受ける選手も体を広く使って、例えば膝からしたを地面につけて転がるボールに触れる面積を広くする様に体勢を工夫。
ボールを取りに選手同士がぶつかりあって倒れたり、壁に激突したり、かなり激しく迫力満点。
試合はドイツ代表が前半、ＰＫを見事に決めて先制。
ＰＫを蹴る時は、コーラーがゴールポストの両端を金属の棒で叩き、
その音で選手はゴールの位置と大きさを感じて蹴るんだ。審判の笛が鳴ってから蹴るまでのタイミングは蹴る選手の判断。ボールが見えているキーパーがかなり有利だと思っていたけど然にあらず。助走無しの状態から蹴られるボールの鋭く早いこと。おまけに蹴りだすタイミングが分かり辛いだけにキーパーにとっては過酷かも・・・
後半に入ってドイツ代表は２点を追加して３対０で日本代表に勝利。
試合終了後、日本代表サポーターから勝利を讃える突然の「ドイチュランド」コールが起こると、ドイツ選手たちは大感激！満面の笑みを浮かべお返しに「ニッポン」コール。
最後はスタンドのそばに近寄って握手して、再度「ニッポン」コール！
試合後、ドイツ代表のコーチに話を聞くと、まだまだドイツ国内でのブラサカの置かれている状況は厳しく、例えばコーチやスタッフが着ているジャンパーやコートはサッカー男子代表や女子代表などの「おさがり」だったり・・・
「代表選手」も会社員や学生でブラサカだけに専念という訳にはいかないみたい。
他のサッカー競技に比べて歴史も浅い為にこれからドンドン実績を積み上げていきたいと語り、今日の勝利はとても誇らしく素晴らしいとうれしそうだったニャ=^_^=
明日３月２２日（土）とあさって３月２３日（日）には横浜みなとみらいスポーツパークでブラサカ日本一のクラブを決める「ブラインドサッカー フィアットカルチョ２０１４」が開催され、ドイツ代表が特別参戦するんだ。
エキサイティングな試合になること必至！みなさん応援よろしくニャ=^_^=
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